丸木公認会計士事務所

こうすけの独り言

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こうすけの独り言

青春! 2007/06/02

「おーい、丸木、また寝ているかー!」
 それは、高校3年のとき、私が部活動のため梅津寺(ボートの練習をする砂浜のあるところ)へ向かって自転車を漕いでいた時の同級生の声だった。私は何の事か良く解からなかったが、しばらく自転車を漕いでいると思いあたった。
 それほど自分は、授業中に居眠りしていたのかと、苦笑している自分に気がついた。その同級生は昨年まで同じクラスで隣の席にいた級友だ。
 高校入学のとき、心身を鍛えるために入部したのがボート部だった。それから3年間、日曜・祝日もなく、ひたすら、梅津寺の砂浜または、高校のグランドに通う毎日だった。ただただ、インターハイ出場を、全国制覇を、そして市内パレードを夢みて、辛い練習に耐えた。この耐えた先に、きっと何かがあるだろうと私は信じていた。
 いよいよ高校2年の6月インターハイ予選が鹿野川湖であった。県予選決勝まで行ったが3位に終わりインターハイ出場は、果たせなかった。その晩、常宿としていた鹿野川荘の風呂場で、インターハイに出場することが決まった選手に会った。その選手がなんと輝いて見えたことか、やはり勝負には勝たなければならないと思った。
 「来年こそは、やったるぞー!」
 そしてまた、ボート、ボートに明け暮れる日が続いた。高校2年の11月新人戦で優勝、快調な滑り出しだった。そして半年後の6月、インターハイ予選が、また鹿野川湖で開催された。順調に勝ち進み、いよいよ問題の決勝戦となった。
 「スタート1分前」
 審判員の声が聞こえる。自分の胸の動悸が聞こえる。
 「スタート10秒前」
 いよいよだ、もう逃げようがないんだ。やるしかない。覚悟を決めた。
 「用意ロー」
 絶対やってやる。負けるもんか。まずは、うまくスタートが切れた。自分たちがトップだ。いいぞこの調子だ。
 そして中盤、ここで一気に突き放せ。
 「スパート、スパート!」
 よし行くぞー、しかし離れない、ついてくる。どんなにスパートしても離れない。苦しいもうヘトヘトだ。耳の遠くで声援が聞こえる。もう少しでゴールだ。
 「ラスト スパート!」 「スパート!」
 スパートできない。もう限界だ。漕げ漕げ全力を出し尽くせ。
 約4分間のレースは終わった。しかし、また、新たなレースが始まった。


史跡 庚申庵に行きました。 2006/02/23

行ったと言っても、丸木会計事務所から徒歩2分のところです。近くにあるのでいつでも行けると思っていたのですが、実際に足を運んだのは今日が初めてでした(前はいつも通っている)。
 やはり、初めてなので入り口でパンフレットをもらい、恐る恐る入って行きました。入場料は無料です。
 すると奥に庵がありそこをうろうろしていると、庚申庵倶楽部(名札に書いていたのでわかった)の人がお茶を出してくれました。それを飲みながら庚申庵の説明を聞いたり、庭園を眺めたりしました。心が洗われる様でした。また、なんか得をしたような気分で庚申庵を後にしました。
 こんなところも世の中にはあるんだな、と思いました。行くと、人にやさしく、できそうな気がします。
 ちなみに庚申庵の住所は、愛媛県松山市味酒町2丁目6−7です。


中学校の時の思い出(剣道のこと) 2006/09/09

 中学になって間もないころ私が住んでいる町の剣道好きのおじさんが公民館で、剣道を指導することとなりました。その時何人かの小中学生がその道場で剣道を始めました。その時わたしもそれに加わりました。
 最初は、剣道の胴着などなく体操着で竹刀を振る練習のみでした。そのうち面とか胴の古いものをそのおじさんが取り揃えてくれました。それを付けて稽古を始めました。たまに試合をして「勝った」「負けた」とか楽しくやっていました。私にとっては勝ち負けはどうでも良くて単に剣道を楽しんでいたように思います。
 そんな時誰かに誘われ、中学校の剣道部に入部しました。これも特に何かの目的があったわけではなく、単に友達に誘われたからだったように思います。それでも、毎日練習をしていました。熱心に指導してくれる先輩がいました。その先輩の指導にそって練習をしていました。それなりに、お陰で剣道が上手になったように思います。
 やがて、中学校の総合体育大会が近づいてきました。私は、こんな大会があることすら知りませんでした。私には関わりのないものと思っていました。しかし、なぜかその大会に出ることとなりました。正直この大会に出ることの意味もあまりわかっていなかったように思います。
 いよいよ、大会当日になりました。当然ながら私の出番がやってきました。私は、いつもの練習と同じようにはじめました。ところが相手がなぜかいつもと違うように思いました。いつものように楽しい雰囲気でやっている剣道ではありませんでした。何故か迫って来るものを感じました。しかし、当時はそんな感じすら本人は自覚することが出来ませんでした。相手に圧倒され敗者復活戦も含め2戦しましたが2戦とも負けてしまいました。
 負けはしたももの特段くやしいとも思っていませんでした。剣道の試合をしてそれが終わったということのみが私の関心ごとだったように思います。翌日学校に登校してみると、校内での話は昨日各地で行っていた総体(総合体育大会)の結果の話でした。優勝した人もいたようでした。その優勝者はすごいと思いました。素直にあこがれました。
 その話のなかに剣道の結果もありました。「剣道は勝った?」と女子の生徒が男子の剣道部の生徒に尋ねていました。
「負けた」
「なんで負けたん」
「丸木が2戦とも負けたけん」
 その話の具合がわたしの耳にも入ってきてしまいました。その時わたしは初めて穴があったら入りたい気持ちになりました。負けた時はなんにも感じなかったけれどもはじめて、自分が情けなく感じました。今振り返って思えば、私には、なんとしてでも相手を負かしてやろうと思う心に乏しかったように思います。